HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

スをフに、のヲもニ

月がきれいな夜だった。

テレビを垂れ流しに、普段どおり焼酎をのんでいた。

翌朝、目が覚めると震度1くらいの地震があった。が、二度寝できることに気がつき、もういちど布団をかぶりなおす。

午前中の部屋は日差しが注いで暖房いらず。

外へ出ると雲が空を覆い始めた。

駅を出て、ペデストリアンデッキを歩く。

赤い靴と青い靴のカップル、スーツの上にトレンチコートを着ているサラリーマン、クチャクチャとガムを噛んでいる男性、自分がどこへ向かうべきか分かっていないようなおばさん、制服の女子高生、両手に荷物をぶら下げている男性、マフラーを首に巻いている買い物中の女性、肩で風を切って歩くヤツ、下手すると小学生の胴回りくらいあるフトモモを露出した女の子、はたまたその半分くらいしかない細さのフトモモのその子の友人、階段を駆けあがる若きビジネスマン、色んな人がいた。

こんなに多種多様な人間が行き交いするなかで、自分はどう映っているのかなんてちょっぴり気にしながら、昼飯どこを探しながら歩く。

バラエティ番組でどうやって視聴者を楽しませるか、会議を重ねる放送作家。タバコ1000円になんて提言するガン対策の上層部。流行語大賞を受賞してコメントする渦中の首相。ボーナスが国民全員に支給されているかのような年末商戦。広告募集という広告。美を追求する女性を煽るコマーシャル、テレビ番組。美を追求する事を進めたくなる通りすがりの女性。赤い靴と青い靴のカップル。

とんでもない方向へまで、思考がジャンプする。関係のない、関係のある、そんな境目を超越して。

エスカップをのんで、元気を出そう。