HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

揺られて想う

「こんにちわー、うなだれていらっしゃいますけど、何かありましたか?」
『いいえ、むしろ気分は高揚しています』
「あっ、ごめんなさいー。私はネガティブなものですから、一緒かと思っちゃいまして!」
『ネガティブなのに人見知りしないのも珍しいですね。』
「(笑)ところで、なんでそんなにポジティブなんですか?」
『そんなにポジティブってわけでもないですよ。ただ、今は目の前に希望しか見えません。』
「羨ましいです。仕事と実家の往復でただただ一日が過ぎていく私にとっては。」
『そんなことなら一緒ですよ。私も今通勤中です。仕事が終われば、また家に帰りますし。』
「何かコツみたいなのはあるんですか?」
『いや、別に。ただ、あの子と今日も会えるかなーとかくだらない事を思い浮かべたり、連れ立って歩く老夫婦をみてほんわかしたりとか、色んな事でアタマがいっぱいなんです。こんな状態を幸福と呼ばずになんと呼ぶのでしょうか。』



というような、街頭インタビューを
通勤中の電車の中で、想像した。外は雨が降り出しそうな曇り空だったが、何となく浮かんできてしまったのである。