HAPPY! I SCREAM

妄想雑記

冬の空をみて想う

昨日からの続き→

昔の人はかるく思考がイカレているのか?無数にある星をみてヤギとか水瓶とか熊とか鯨とかの形が思い浮かぶなんて。ナチュラルトリップ?


数人の男女が寝そべり、星を見上げている。ロマンチック。ふと一人が言い出す「あの星と、あの星と、向こうにある3つの星ってさ、アンドロメダに見えない?」
「あぁ〜そう言われるとそうかもね。だったら、あっちの7つはオリオンに見えるよ、ちょうどベルトみたいに3つ並んでてさ。」
彼らは一晩中そんな話をしていた。次の日は別の形を探すことで頭がいっぱいだ。早く夜にならないかな〜と仕事中もうわの空。結局みんな仕事をクビになる。かくして彼らは、夜な夜な集まっては星ばかり見ていた。たくさんの名前をつけた。
「こんだけ色んな名前付けたんだからさ、国中のほかの人にもそう呼んでほしいよね」
「そうだねぇ〜、オレの親父が政治家だからさ、明日言ってみるよ。」
翌月、『天文委員会』なるものが発足する。仕事にあぶれてしまった数人の男女はめでたく市議会に認められた趣味を仕事にした。来る日も来る日も空を見上げ、想像力をふくらまし、彼らの成果は絶大なものになっていった。


もちろん、その成果が市議会から地球という1つの星の全土にまで広がり、何千年後まで船乗りや占い師、年端もいかないガキまで毎朝自分の運気をチェックする術になっているとは彼らは知らない。
彼らは世界を12等分した。

(もちろんフィクション)